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RIKU
:VERSE
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CHAPTER 01
154 / 80,000字
雨は、まだ名前のない街を静かに洗っていた。 ミナトが古書店の扉を押すと、乾いたベルが一度だけ鳴った。店の奥には、昨日までなかったはずの青い背表紙が見える。 「探していたのは、これでしょう」 声の主は、棚の向こうに隠れたままだった。 ミナトは本に手を伸ばす。表紙に刻まれていたのは、十年前にいなくなった姉の名前だった。
作品
原稿
VERSE